キャラクターの「さる」について

アートディレクター:近森 基

渋谷の方角は「申」だった

渋谷のまちで動物をイメージすると、なんと言いましても、
「ハチ公」に代表されるように、犬ではないかと思われます。
渋谷音楽祭の、イメージキャラクターを「さる」としましたが、
その理由としまして、渋谷は、山の手線からイメージすると、
西南西の方角ですが、昔は、十二支で例えられており、
渋谷の方角は「申」だったそうです。
「さる」は、自由に動き回る、
すなわち、回遊性のまち渋谷を楽しく活動するということで、
ピッタリではないかと考えました。

誰かが歌いだすと、どんどん呼応していく「グレートコール」

「さる」の吼声は、「歌っている」ことだそうです。
すなわち、コミュニケーションの手段なのですね。
渋谷音楽祭に登場しているキャラクターは、
「手長ザル」でして、彼らの歌声は「グレートコール」と呼ばれています。
ある種の群れごとに、特殊なフレーズがあり、
誰か一人が歌いだすと、どんどん呼応していき、
ジャングル全体で歌い始めるのです。
つまり、それぞれがコミュニケーションを取り合い、気持ちがひとつになっていくのです。
それは、渋谷音楽祭のテーマと一致していると思います。
渋谷のまちで、誰かが歌い始めると、まち全体にメッセージが広がっていく。
それは、人々のエネルギーに繋がるイメージがありますね。